【君は本当にわかっとるのかね?手順】


[42玉→76歩]

十枚落ちで嫌というほど角をいじめられた下手は、初手に角道を開けておき、それから飛車先を伸ばせばいいではないかという構想を見せてくる。

角道を開けてから、飛車先を伸ばす。棋譜だけ見れば、さも当然のように見えるが、一手一手の意味を理解して動かしているのと、覚えただけの一手では、一手の重みが違う。

下手の成長を喜びながらも、しっかり理解しているのか確かめるのが上手といふもの。

君は本当にわかっとるのかね?と問うのが、今から紹介する手順である。

 

[72金→26歩]

あらかじめ断っておくが、上手の42玉から72金という手順は甘々手順である。

詳しくは後ほど紹介するが、62金~54歩~53金~64金を目指す指し方や、*爆速を用いて角をぶんどる指し方など、多岐にわたる。

 

 

 

[84歩→25歩]

 

 

 

 

 

 

 

[32玉→26飛]

32玉も甘々な手であるが、これはあくまでも君は本当にわかっとるのかね?手順であるので二度は無い。

 

 

 

 

 

[83金→36飛]

この構想である。33へ飛車角の利きを集中させ、早々に大駒を成りこんでやろうという狙いだ。

上手の次の手は。

 

 

 

 

まずは角をおびき寄せて。

 

 

 

 

 

 

 

[44同角→34歩]

飛車もおびき寄せて。

 

 

 

 

 

 

[34同飛→★43玉]

これである。飛車角両取りモドキだ。

下手は相当慌てるのか、

 

 

 

 

 

かなり慌てた手つきで31飛車成と指すのだ。当然ながら角を取ってゲームセットである。

この局面はかなりの実戦数があり、大人の方でもこの局面を迎えることが多い。

正着は33飛車成であるが、竜にして角にヒモをつけるというのが難しいらしく、下手と一緒に竜も角も取れないことを確認したい。

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