【十枚落ち・第一章】大駒を制する

十枚落ち

十枚落ちというと、上手は玉をひたすら動かすという作業になりがちで、できることなら指したくないという上手が多いように思う。

もちろん筆者もできることなら指したくはないが、かといって手合い違いで指して、緩めて勝たせたりするのも良くない。

ならば。と、十枚落ちに確固たるテーマを決めて徹底的にやってやろうと思ったのが始まりである。

十枚落ちを指すにあたってのテーマは「大駒を制する」である。
竜だろうが、馬だろうが、単独の王手では決して詰むことはない。
王手王手とするうちにせっかく成った竜や馬がポロッと取れて結局上手が勝ってしまう。(下手の敗因のほとんどがこれ)

逆に言えば、下手がこの十枚落ちに勝てるかどうかは、
「竜と馬の連携で上手玉を詰ませられるかどうか」にかかっていると言えるだろう。

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